今年は最低でも月に1冊の本を読もうと決めました。
早速年明けから読んでいた本で、結構衝撃を受けたので紹介しようと思います。
今回読んだのが、こちら。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎるための究極のルール
題名の通り、死ぬときにお金をいっぱい持っていても仕方ないよ。
死ぬ前に使うことがいかに有意義か、について書かれています。
お金の本というよりは、「お金を使って何をするか」「どんな人生を送りたいか」という点において気づきを与えてくれる本だったと思います。
私もこの本を読んで、
やりたいことは先送りしないで、今やった方がいい!
と感じました。
色んな気づきがあって面白かったのでシェアしてみたいと思います。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎるための究極のルール
この本を読んで私に一番響いのは、この言葉です。
金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していくのだ
同じ100万円を使ったとしても、20代と60代だとそれによって得られる経験の価値は異なり、若い方がその価値は高いということです。
思いついたこともない視点だったので、とても印象に残っています。
そのため、筆者は一刻も早く経験にお金を使うべきだと言っています。
あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。
人生は経験の合計である。
経験の豊さがどれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。
と言われ、経験の重要性を感じました。
さらに、経験は私たちに記憶の「配当」=思い出を与えてくれると言います。
老後の金銭的な備えは大切だけれども、老後で価値が高まるのは思い出だとも言っています。
豊かな老後のために金銭的な備えや人間関係の備えはよく耳にしますが、思い出を備えるという視点はなかったので新鮮に感じました。
確かに歳を取れば体力も衰え、新しい経験を増やすことは難しくなるだろうし、過去の経験や思い出で精神的に充実した生活を送ることができれば素敵だなとも感じました。
「金」と「時間」と「健康」のバランス
経験を増やすために、筆者は次のとおり述べています。
各年代に応じた人生を充実させる経験を増やすには、この「金」「健康」「時間」のバランスを取る必要がある。
「金」「健康」「時間」の3要素すべてが潤沢に揃うタイミングは、人生においてない。とはよく言われます。
では、どうバランスをとればいいのでしょうか?
筆者は人は金に比重をかけ過ぎていると言います。
金ではなく、健康と時間を重視すること。それが人生の満足度を上げるコツなのである。
なるほどなぁと感じました。
私もお金で時間が買えるなら、お金を払いたいと考えていますし、できるところは実践してきました。
でも、それはどっちかというと自分が楽をしたいからという理由が大きく、経験を増やすためという前向きなモチベーションではありませんでした。
子育てしながら働いている今、どうしても「時間」はあまりありません。
子どもの将来のこと、自分の将来のことを考えると「お金」に余裕があるとも言えません。
とはいえ、今は「健康」だし、働いているので「お金」は定期的に入ってくる。
それならもっと意識的に「時間」を作らないといけないのかなと思いました。
お金の使い方を再考
息子は現在3歳です。
4月から幼保無償化の対象になり、支出も減り、お金の貯めどきです。
新NISAも始まり、どんどん貯めていくぞ!と意気込んでいるタイミングでもありますが、
私はこの本を読んで、単純に「もっとお金を使おう。経験に」と思いました。
ただ、「経験への投資」と聞くと、この本を読む前までは私にとってそれは自分自身への投資ではなく、息子への投資と考えていました。
子どもが大きくなるまでは息子への投資が最優先だと。
子どもが大学生くらいになったら「時間」的な余裕もできて、自分のやりたいことをやっていけばいいかな。なんて思っていました。
そこまで待つと私も50代。
今と比べて体力も落ちているでしょうし、「健康」の問題も出てくるかもしれません。
物事にはそれを行うための相応わしい時期がある。
子どもを最優先にするのも選択肢の1つですが、子どもが大きくなるまで自分のやりたいことすべてを先送りにするのは勿体無いのかも知れないと考えるようになりました。
何にお金を使うのか?
では、今私がやりたいことは何なのか?
色々考えた結果、
子どもと一緒に色んな経験して、思い出を作っていくこと
です。
経験って具体的にどんなこと?
と言われると、とても安直ではありますが…。
息子ともっともっと旅行をしたい!
と思っています。
ちなみにこの本の中では、子どもとの経験は旅行などの特別な経験だけではなく、単に親と子が一緒に過ごす時間も経験に含まれると言っています。
独身時代、旅行が好きですぐに旅に出ていました。
DINKS時代も私が誘って、夫婦2人でよく旅行に出かけました。
子どもが生まれてからは旅行に行く頻度は減りましたが、
最近は子どもが楽しめるホテルステイを中心に旅行をしていました。
でも、もっとその土地ならではのものを楽しみたいなという欲求は最近後回しになっていました。
というのも、子どもが小さいときに行った場所ってそんなに記憶には残らないと思っているからです。
それなら、今は子どもが機嫌よく過ごせる、子どもが楽しめる場所に行った方がいい!というふうに考えていました。
でも、この本を読んで、今の自分がやりたいことは今やっていこうと思いました。
子どもがいると予定もあまり先を見越して立てることもしていなかったのですが、
この機会に1つ長期的な目標を立てることにしました。
子どもが小学校を卒業するまでに、47都道府県全てに連れていく!
これは子どものためというよりは、私がやりたいことです。
息子と一緒に旅をして、写真を撮って、記録を残し、
小さい頃に行ったところは覚えていなくても、息子が大きくなったら「こんなとこにも行ったんだよ」と話ができたらいいなと思っています。
実際お金もかかることなので、息子の教育費や私たちの老後のための貯金・投資と経験への投資のバランスは考えていかなくてはいけません。
でも、目標が1つ固まるととても前向きな気持ちになりました。
DIE WITH ZEROを読んで
この本を読んでも正直なところ、老後に向けてなるべく資産を残しておきたいという気持ちはあまり変わっていません。
これからの教育費も老後にかかるお金もまだまだ正確に予想することはできないし、医療費や介護の費用が予想以上にかかるかもしれません。
でも、この本は読んでお金の使い方や生き方についての学びは多かったと思います。
- 経験の価値は若い方が高い
- リスクを取らないことのリスクを過小評価してはいけない
- 思い出は配当になる
- やりたいことは賞味期限がある
どれも今まで考えたこともない、新しい価値観でした。
純粋にこの新しい考え方を知れてよかったなと思っています。
興味を持たれた方はぜひ「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」読んでみてください。
ランキング参加中です。ポチッと応援お願いします。