子供が産まれたから、学資保険入らないと。
子供の将来に備えないと♪
教育費を貯めるためには、強制的に貯められる学資保険がいいって聞くよね
「子供が産まれたら、学資保険に入る」
そんなイメージを持たれている方は多いのではないでしょうか?
わたしも例に漏れず妊娠中は、学資保険に入る気満々で色々調べたり、資料請求をしたりしていました。
しかし、検討した結果として、学資保険には加入しませんでした。
調べてみると、私にとって学資保険はあまりメリットないかな…。
今回と次回の記事で学資保険のメリット・デメリットを確認し、なぜ私が学資保険に加入しなかったのかを説明したいと思います。
- 学資保険とは? 学資保険に入ると何がいいの? メリットを解説 ⇦ 今回の記事
- 学資保険のデメリット&教育費を準備するための方法(貯金・学資保険・投資)を比較
今回の記事はこんな方におすすめです。
- 学資保険の加入を検討している方
- 子供がもうすぐ産まれる方
- 周りから学資保険に入るよう勧められている方
- 子供の教育費をどうやって準備するか考え中の方
学資保険とは…。
満期になると、まとまった金額が満期金として支払われ、その満期金を教育費に当てることができます。
なお、満期金の受け取り方も選べます。例としては下記の通りです。
- 大学入学前の18歳時に全額受け取る
- 18歳以降、満期(21〜22歳まで)毎年分割して受け取る
- 12歳(中学入学)、15歳(高校入学)、18歳(大学入学時)に分割して受け取る
など
また、支払いについても保険会社によって様々で、希望の支払い方法を選択できます。
主な支払い方法は以下⏬の通りです。
- 一括払い
- 10歳や15歳等特定の年齢までの支払い
- 満期までの支払い
など
まずは、一般的に言われている学資保険のメリット・デメリットを確認してみましょう。
学資保険のメリット
- 強制的に貯蓄できる。
- 支払い保険金額以上の満期金を受け取れる。
- 契約者(多くの場合、親)が亡くなった場合、それ以降保険料の支払いが免除される。
- 支払った保険料は、生命保険料控除の対象となり、税制的にも有利。
(受取時の満期金は一時所得となるが、大抵は控除の範囲内で非課税)
学資保険のデメリット
- 中途解約した場合、元本を大きく割り込む。
- インフレリスクに対応できない。
- 生命保険会社が倒産した場合、返金される分は元本を割り込む。
学資保険のメリットを深掘り 〜学資保険に入る必要はあるのか?
私が学資保険を検討していたとき、特に魅力的に感じていたのは、支払った金額以上の満期金を受け取れることと、契約者に何かあった時に支払いが免除になる点でした。
支払った保険金以上の満期金が受け取れるなんて嬉しい!
契約者に万が一のことがあったとき、支払いが免除になるの安心♪
学資保険を検討されている方は、同様の点に魅力を感じられている方が多いはず。
学資保険のメリットについて、深掘りしてみましょう。
①支払った金額以上の満期金が受け取れること
私が学資保険を検討していた際、考えていた条件は下記の通りでした。
- 満期金は、200万円(児童手当を保険料にまわすことを想定)
- 受け取りは、一番大金が必要となるタイミングである18歳(大学入学前)に一括で。
- 支払いは、小学生くらいまでで完了。
- 医療保障等はいらないので、返戻率重視。
学資保険について検索すると、「返戻率」が高い学資保険ランキングというサイトがいくつか見られます。
これらのサイトだと、返戻率は高くて107%前後。
満期金200万円なら約14万円程度のプラスになります。
この超低金利の時代、14万円は小さい金額ではないよね♪
しかしよく調べてみると、返戻率が107%などの保険は、満期の時期を21歳や22歳としている保険が多いのです。
18歳満期の保険もありますが、21歳・22歳満期と比較すると返戻率が大きく下がってしまいます。
返戻率が100%〜102%程度になってしまうのです。
102%まで下がると約4万円のプラスです。
確かに4万円も小さくない金額だけど、思ったより金額的メリットは大きくない…。
返戻率を確認する場合は、自分の希望する支払い条件と合うかを必ず確認しましょう。
一般的には、早く払い終わり、受け取り時期を遅くすれば、返戻率は高くなります。
支払いや受け取り条件と返戻率との関係は、一般的には下記⏬の通りです。
返戻率 | 低 | →→→→→ | 高 |
---|---|---|---|
満期時期 | 早い(18歳) | 遅い(22歳) | |
支払い方法 | 満期日まで | 特定年齢まで | 一括 |
受け取り方法 | 分割 | 一括 |
②契約者に何かあった場合、支払いが免除になること
自分が万が一のことがあった場合、残された家族のために保障は大事!
当初私も、万が一のことがあった場合の保障は必要だし、学資保険に加入しようかなと考えていました。
でも冷静に考えてみると、学資保険の満期金は、200万円〜300万円が主流です。
ということは、学資保険でカバーできるのは満期金の金額まで。つまり、200〜300万の保障金額しか確保できません。
※保障重視の保険であればもっと手厚い保障のものはあると思います。その分保険料は割高になりますし、返戻率も下がってしまいます。
万が一のことがあっても、学資保険の満期金だけじゃ、補償は不十分!
私たち夫婦は、子供が生まれるに当たって、万が一のことがあった場合、最低子供の教育費は確保できるように、夫婦それぞれ掛け捨ての生命保険に加入しました。
万が一の保障は、掛け捨ての生命保険で確保している。
わざわざ学資保険で保障をプラスする意味はあまりないかな…。
生命保険料控除が適用になること
学資保険は生命保険料控除の対象になります。
支払い金額を考慮すると所得税で満額4万円、住民税で満額28,000円の所得控除を受けられます。
所得税・住民税合わせて年間数千円の税金が節約できることになります。
ただ、他にも生命保険に加入し、生命保険料を支払っている場合は、その生命保険も当然控除対象なので、学資保険の生命保険料控除に対するインパクトは下がってしまいます。
まとめ
今回は、学資保険のメリットを確認しました。
確かにメリットはあるけど…加入を決定づけるメリットはないかも。
でも、みんな加入しているみたいだし…
強制的に教育費を貯められるのは、ありがたい。
加入しても損はしないんじゃない!?
強制的に教育費を貯められるし、若干でもプラスになるのであれば、加入しておいても損はしないように感じます。本当にそうでしょうか?
次回は学資保険のリスクについて確認したいと思います。
- 学資保険とは? 学資保険に入ると何がいいの? メリットを解説 ⇦ 今回の記事
- 学資保険のデメリット&教育費を準備するための方法(貯金・学資保険・投資)を比較
次回の記事と合わせて、学資保険を検討されている方の参考になれば嬉しいです。