今年の4月、私の部署に新入社員が配属されました。
今まで小所帯で一般職がいなかった我が部署。
事務処理や雑用は一番下っ端の私が担当していました。
(一番下っ端とはいえ入社10年を超える中堅社員ですが…)
晴れてこの春、一般職の新入社員が配属されましたので、私が元々担当していた事務処理や雑用関係を引き継いでおります。
私自身、事務処理自体は嫌いではないので、淡々と作業を進めることに快感を覚えることもありました。
育休明け・子育て中のということもあり、「一般職になるのも悪くないのでは…?」なんて思っていたこともありました。
でも、今仕事を引き継ぎながら思っていることは、私は「総合職」を選んでよかったなぁということです。
「新入社員に引き継いでるこの仕事だけが自分の担当業務だったら仕事、飽きちゃうかも…」と。
一般職の仕事・総合職の仕事という前に、新入社員と10年超えの中堅社員の仕事に差があるのは当然です。
とはいえ、一般的に「新入社員の一般職」と「中堅の一般職」の業務の差はそこまで大きくありませんが、「総合職」は入社10年を超え中堅と呼ばれるようになると、業務範囲も責任もどんどん広く、大きくなります。
性格や仕事との向き合い方に個人差があるので一概に言えないですが、仕事にやりがいや面白さを感じたいのであれば総合職を選ぶべきだと私は思っています。
学生(特に女性)が就職活動をする際に、「総合職か?一般職か?」を迷う方も多いと思います。
そんな時はどうしてもワークライフバランスや出世、転勤が大きな懸念要素になり、最終的に一般職を選んだという方も多いのはないでしょうか。
でも、個人的には「総合職」に興味があるのであれば、まず「総合職」になってみたらいいと思っています。
女性が総合職としてやっていくのは難しい。
そもそも結婚・出産したら、女性が総合職としてはやっていくのは無理でしょ?
確かに難しいこともあるし、しんどいこともある。
でも、興味があるなら、まずは総合職に挑戦してみたらいいんじゃない!と私が考えている理由を今回は紹介したいと思います。
とりあえず、総合職でいいんじゃない?と思う理由
総合職の方が仕事は面白そう?でも私は一般職の方が向いてるかも…。
バリバリ働きたい気持ちもあるけど、プライベートを犠牲にしてまでは…。
そう感じている方がいるなら、まずは総合職を経験してみることをオススメします。
私がそう感じている理由は主に次の理由です。
- 総合職ムリ!と思ったときに、一般職になったらいい
- 働きやすさは改善しているし、これからも改善されていく
もう少し詳しく解説したいと思います。
無理なら職種転換したらいい
総合職が向いているのか。
一般職が向いているのか。
なんとなくは感じていても、やっぱりやってみないとわからないです。
だから総合職に興味があるなら、まず総合職で働いてみて、やってみたけど無理だ…と思った時点で方向転換をすればいいんです。
今はできても、結婚・出産後には厳しそうと思うのであれば、結婚・出産が具体的に見えてきてから職種転換を検討すればいいんです。
やはり一般的に、一般職から総合職への転換より、総合職から一般職への転換の方が容易です。
「私には一般職は合わないかも…総合職に挑戦してみようかな」と思ったとき、社内の職種転換でも転職でも、新卒の就活時と比較するとかなりハードな道のりになる可能性が高いです。
ただ、職種転換を実行する前に一度立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
それは
本当に総合職が無理なのか?
ということです。
単に今の会社と合わないだけということもあるかもしれません。
部署異動して、人間関係がリセットされれば仕事のやりやすさも変わるかもしれません。
私は今の会社で10年以上総合職で働き続けていますが、他の会社で同じようにできるかは分かりません。
というのも同僚や上司、環境に恵まれていると自覚があるからです。
「総合職として働きたい」という気持ちがあるのに「つらい!無理!」と思ったら、職種ではなく環境を変えてみることも一つの方法なのかなと思います。
働きやすさは改善中
総合職として働くことを考えたとき、「長時間労働」や「転勤」など働く環境がネックになっている方も多いのではないでしょうか。
特に女性は結婚や出産後も働き続けたいと考えているのであれば尚更です。
将来のことを考えて、家庭と仕事を両立できるよう最初から一般職を選ぶことも1つの選択肢になってくるでしょう。
でも、もし業務内容は総合職の仕事に興味があるけれど、将来のことを考えて躊躇してしまうという方がいるとしたら、10年前と現在で働く現場がどのように変わっているかを知ってほしいと思います。
働き方に関する意識や制度の変化
「24時間働けますか?」なんてことを平気で言っていた時代もありました。
長時間労働をよしとしていた以前の考え方から、不要な残業はしない。時間内で仕事を終わらせる。ことに重きを置く考え方に変わりつつあります。
私の会社でも確実に10年前より残業が減っています。
フレックス制度や取引先でも残業が減っていることも要因だと思っています。
また、転勤や単身赴任制度についても廃止や削減方向に動いている企業も増えてきました。
当然、業務内容や会社によって大きく違いはありますので、よく会社を選ぶ必要はありますが、確実に働きやすい会社が増えています。
在宅勤務やフレックス勤務の制度が広がり、女性だけでなく男性も育児と仕事の両立をできるようなサポート体制も整ってきつつあります。
我が社でも、私が入社した十数年前にはなかった制度がどんどん新設され、確実に働きやすくなっています。
(フレックス勤務、時間単位有給、在宅勤務、オンラインミーティングなど)
なので、20年前の状態だと私は総合職の仕事と家庭は両立できなかったかもしれませんが、今なら何とか両立ができています。
今後も「異次元の少子化対策」の影響やAI利用の浸透などで働きやすさはどんどん改善していくと思われます。
それに伴って、働く人の意識もどんどん変わっていきます。
家庭と仕事の両立はもはや子どもを持つ母親だけの問題だけではありません。
父親だって育児をして当然の意識は広まっていますし、介護と仕事を両立していく必要がある人も増えています。
まだまだ会社や業界によるところはありますが、全体として改善方向にあることは間違いないと思います。
まとめ 〜まずはやってみよう!
総合職に興味があるなら、まずやってみては?と思う理由について今回まとめてみました。
なんだか楽観的すぎない?
そんなにうまくいくかなぁ?
なんて思われた方もいるかもしれません。
でも変化の激しい今の時代、数年単位でいろんなことが変わっていきます。
会社も変われば、制度も変わる。
自分の状況も変わるし、考え方も変わる。
総合職・一般職という括り自体がない会社も増えているようです。
一般職は正社員ではなく、派遣社員や契約社員のみという会社もあります。
職種に囚われすぎず、「やってみたい」「興味がある」という観点で仕事を選んでみたらいいんじゃないかなと思います。
「女性 総合職」で検索すると、「難しい」「きつい」なんて単語が並んでいます。
個人的には業務範囲が広い方が楽しいし、転勤や人事異動で新しいことを学ぶことも楽しいです。
結婚しても子どもを産んでも、そう思って働いている女性がいることも知ってほしいなと思い今回の記事を書きました。
「女性 総合職」=「きつい」「難しい」というネガティブなイメージではなく、もっとポジティブに捉えてくれる人が増えたら嬉しいです。
私も総合職、楽しんでますという方がいたらクリックお願いします。