子宮頸がんを告知されて2日後、紹介状を持って大学病院を受診しました。
前回の記事の続きです。前回の記事は⏬こちら。
大学病院 初受診
受付をしてから約2時間後、ようやく診察室に呼ばれました。
まずは内診を受け、先生のお話を聞きました。
そこで初めて、患部の映像を見ました。
ボコっとなっているのが「がん」だと思います。
今日、細胞を取りましたので、検査にまわします。
見た目では、1.5cmくらいかな。
扁平上皮のがんですね。
子宮頸がんの進行度合(ステージ)については、インターネットで調べていたので、先生の話を聞くと、ステージ1Bかなと思いながら聞いていました。
ただ、よく話を聞くと、21年1月からステージの基準が変わったとのこと。がんのステージを決められるのは診療科の先生のうち1人だけとのことで、自分がどのステージかはまだ未確定でした。
ここから治療法の話になりました。
術式の選択肢 〜広汎子宮頸部摘出術〜
まず、治療方法について確認したいことは…。
今の状態だと、円錐切除で済む段階ではないのですか?
それについては、明確に「その段階ではない」とのことでした。
子宮頸「がん」という診断になった場合、基本的には子宮摘出手術を行います。
ただ、今後妊娠を望む方には子宮を残して、子宮頸部のみを切除する「広汎子宮頸部摘出術」という手術方法も可能です。
「広汎子宮頸部摘出術」について、わたしが受けた説明は次の通りでした。
- がんの大きさ(約2cm以下が基準)によっては対応できない。(他にもいくつか条件あり)
- 手術後の起こりうる後遺症は、子宮全摘の場合と変わらない(排尿障害やリンパ浮腫など)
- 手術後の経過観察は、子宮全摘よりも頻繁に必要。
- 手術後、妊娠を希望した方の妊娠率は約5割
- ただし、自然妊娠はそのうちの約3割。
- 出産は必ず帝王切開。早産になる可能性が高い。
- 子宮を残しても残さなくても、再発率に違いはない。
MRIでの画像診断次第ですが、わたしは、この子宮を残す手術を受けられる条件は揃っているとのこと。
術式の最終決定は手術直前で構わないので、考えておいてください。とのことでした。
その他、わたしの疑問に丁寧に答えていただき、受診前に抱えていた不安もだいぶ小さくなりました。ちゃんと治る!しっかり治療しよう!という気持ちが強くなりましt。
また、子供が小さいのに「がん検診」に行ったことを褒められました。
子供が小さくて、入院期間はいろいろ大変かもしれないけど、
この段階で見つけられてよかった。
その後、手術に向けて各検査(CT,PET,MRI)の予約をし、血液検査・尿検査・レントゲン撮影をし、病院を後にできたのは、予約時間から約6時間後でした。
手術前の検査と入院前準備
まずは今の状態を確認するために、検査を行いました。
今までの出来事と、検査日程はこんな感じ⏬でした。
CT検査とPET検査
まずは1月27日、CT検査とPETです。
この日は検査4時間前から水以外の飲食は禁止とのことで、朝食を抜いて9時頃病院に向かいました。
CT検査
X線を使って、体の輪切り画像を取り、転移の有無を確かめる検査でした。
途中から造影剤も注射しました。
検査自体は、10分程度で終わったと思います。
PET-CT検査
癌は通常の細胞より、ブドウ糖を多く取り込むことを利用した、こちらも転移の有無を確かめる検査です。
ブドウ糖に似た成分の物質(FDG)に放射性の元素をつけた薬剤を投与して、そのFDGが多く集まる箇所を特定する検査です。
まず、薬剤を注射し、薬剤が全身に行き渡るまで待つこと約50分(この間はスマホや読者など禁止。何もせずひたする待つ)
検査自体は、約20分〜30分程度でした。
検査後は、放射性物質を少なくするために約30分安静(この間は読書やスマホはOK)
全部で約2時間ちょっとの検査でした。
この日のお会計(CT検査+PET-CT検査)は、保険適用でしたが、3万円超えでした。
検査の注意点 ー当日授乳不可
この2つの検査(MRIもです)後の注意点であげられているのが、「検査当日は授乳しないでください」ということです。
授乳NGについては事前に聞いていたので、検査日から断乳を実施することにしました。
このタイミングはやや不本意でしたが、4月の復職までには断乳しようと思っていたので、少し早まっただけと自分を納得させました。
PET-CT検査にいたっては、注射した放射線が微量に残っているため「検査当日は乳幼児に可能な限り近づかないでください」とあります。
近づかない=同じ部屋にいるのはOK。できれば2mくらい離れて。抱っこはNG。
なかなか厳しい条件でしたが、検査当日は、息子の世話は夫に全てお任せしました。
MRI検査と手術日確定
2月3日、この日はMRI検査+今までの検査結果を先生から聞く日でした。
この日は先生の話を聞くために、夫も一緒です。
(コロナの影響により、先生から指示がない場合は付き添いNGでした)
MRI検査
体に強い磁力を当てて、体の断面を撮影する検査です。
この検査で病変の大きさがわかるそうです。
もし、このMRI検査でがんが映らなかった場合、内診で見た目的にはがん(らしきもの)があったとしてもがんと診断できないそうです。そのため、すぐに手術はできず、円錐切除→確定診断→手術の流れになるとのことでした。
検査時間は約30分程度だったと思います。
大きな音がする筒状に機械に入ってじっとしていました。
麻酔の説明
手術は全身麻酔と硬膜外麻酔を併用して行うとのこと。
乗り物酔いがひどい人は吐き気が強く出る傾向があるなど、副作用の説明を受けました。
諸々の検査結果と手術日決定
改めて先生より検査の結果についてお話がありました。
細胞診 → 見た目ほど派手ながんではなかった。
表面に薄く張り付いている感じ。
CT,PET検査 → 転移はなし
MRI検査 → 大きさは8mm程度。深さは6mm程度
手術日は、2月25日で予約済み。
MRIの結果、「広汎子宮頸部摘出術」も可能なので、どうするか改めて考えてください。
今の状態がはっきりとわかり、最悪の状態ではないと思えたので、精神的には大分落ち着き、入院に向けて色々準備しないと!と、前向きな気持ちなれました。
次回は、入院前最後の外来受診と入院(手術前)までについてお伝えしたいと思います。