食洗機…興味はあるけど、本当に必要かなぁ?
食洗機って持っている人も少ないし、必要ないんじゃないかな?
食器洗い乾燥機(以下、食洗機)は、日本での普及率は34.4%(2021年消費動向調査)
決して皆が持っているわけでも、なくては生きていけないものでもありません。
でも、私は購入して1年。食洗機がない生活には戻れないと強く感じています。
もっと食洗機が広まって、食器洗いという家事の負担を減らすことができればいいのにと思っていますが、食洗機購入を悩んでしまう気持ちもよくわかります。
食洗機に興味はあるけれど、購入を悩んでいる方へ。
今回は、食洗機ユーザーの生の声をお伝えします。
興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
今回の記事はこんな方にオススメです。
- 食洗機に興味はあるけど、購入を躊躇している方
- どうせ賃貸に食洗機は無理でしょ⁉︎と思っている方
- 食洗機なんて必要ないと思っているパートナーを説得したい方
食洗機購入を躊躇してしまう理由 4選
日本では食洗機の普及率は約3割。
欧米の国々では、7割を超えている国も多いです。
ではなぜ日本では食洗機は普及しないのか?
なぜ日本人は食洗機を購入することを躊躇してしまうのか?
主な理由は次の4つではないでしょうか。
- キッチンが狭く、設置するスペースがない
- 食器の形がバラバラで食洗機に入らない
- 食洗機で洗う方が時間がかかる
- 食洗機では汚れが落ちない
それぞれ詳しくみていきたいと思います。
キッチンが狭い。食洗機を設置するスペースがない。
日本の住宅はあまり広くありません。
そのため、キッチンも広さ十分という物件はあまり多くないと思います。
食洗機は結構スペースをとる家電であることは事実ですし、設置には工事も必要です。
食洗機を置いてキッチンでの作業スペースが減るのは嫌と感じている方は多いと思います。
実際、食洗機を設置した我が家のキッチンがどのようになったかをご紹介したいと思います。
食洗機設置後のキッチンはどんな様子?
我が家はシンクを一部塞いで、食洗機を設置しました。
シンクを塞ぐなんて不便じゃない?と感じられるかもしれませんが、それほど不便は感じていません。
元々スペースに余裕があるキッチンなんじゃないの?
と感じている方もいるかもしれませんので、まずはキッチンのサイズを紹介します。
我が家のキッチン | マンションに搭載されていることが多い 標準サイズ | |
キッチンの幅 | 275cm | 255cm |
キッチンの奥行 | 60cm | 65cm |
我が家のキッチンは標準サイズより、幅は少し広く、奥行きが少し狭いキッチンです。
このキッチンに食洗機を設置すると、スペースはこのようになります。
食洗機を置いたことで、シンクの約1/4が塞がってしまい、食洗機を開けた状態だとシンクの約半分が塞がってしまいました。
この状態が不便かというとそこまで不便ではないというのが、1年間使った感想です。
その理由としては、
- 食器洗いはほぼ食洗機がやってくれるので、シンクのスペースは必要ない。
- 食洗機の下は空間があるので、洗う前の食器や調理道具を仮置きできる。
広いシンクが必要な理由は、食器洗いの時に、汚れものと洗剤をつけて洗いすすぐ前のものの両方を置くスペースが必要だから。
広いシンクは快適に食器洗いをするために必要なのです。
食洗機があれば、食器洗いのほとんどを食洗機がやってくれるので、そもそもシンクに広いスペースは必要ありません。
調理中など一時的に洗い物を溜めておきたい時も食洗機下のスペースは今まで通り、物置に使えるのでシンクのスペースが減って不便を感じることはほとんどありませんでした。
ちなみに、今食洗機がある場所には水切りカゴを置いていましたが、食洗機購入後は水切りカゴは捨ててしまいました。
今でも手洗いが必要なものはいくつかありますが、その場合は食洗機を水切りカゴの代わりに使ったり、珪藻土の水切りプレート使っています。
珪藻土のプレートは使わない時は、まな板と一緒にたてて収納しているのでスペースはほとんど取っていません。
設置工事が面倒
食洗機導入のハードルをあげているもう一つの要因が工事が必要なことです。
賃貸でも据え置き型の食洗機を設置することは可能ですが、分岐水栓を取り付ける工事が必要です。
我が家も購入した家電量販店に設置工事を依頼しましたが、「水道が古く取り付けができない」というトラブルが発生しました。
家電量販店の方は結局家電工事の専門家ではありますが、水道の専門家ではないので、このようなトラブルはよくあるようです。
でも、家電量販店の工事が無理と言われた場合、水道屋さんに分岐水栓の設置を頼むことになりますが、水道屋さんってどうやって連絡すればいいの?と思いますよね。
その場合は、
- 賃貸なら、水道の近くに「水のトラブルはこちら」といったシールが貼られていることが多いので、その連絡先に問い合わせする。
- インターネットで検索
ネットで探すと思ったより色々な業者が出てきて迷ってしまいますが、そんなときは 【くらしのマーケット】がオススメです。
訪問エリアで絞り込め、口コミも充実しているの選びやすいです。
食洗機の分岐水栓設置の口コミもたくさんあり、参考になりますよ!
スペースや工事の問題は選ぶ機種で解決できる
食洗機購入を考えたとき、一番大きな問題になる設置スペースや工事の問題。
そもそも機種の選択で問題が解決できることもあります。
パナソニックの据え置き型食洗機のラインナップを見ても、設置スペース等に合わせて選択肢が複数あります。
キッチンのスペースがないからと諦める前に、設置できる食洗機がないかぜひ確認してみてください!
食器の種類が多くて食洗機に入らないかも
色んな食器を使うのも日本の食卓の特徴ですよね。
ご飯茶碗、汁物のお椀、主菜の大皿、副菜の小皿など。
形も丸いものから四角いもの、浅いもの深いものと様々です。
そうなると不安になってくるのは、こんなバラバラの食器でも全部食洗機に入るのか?です。
メーカーのパンフレットでは、食器が何点入ります!と記載がありますが、それは形が揃った整った状態での最大値と考えておいた方がベターです。
この点については、ある程度食洗機を意識した食器選びは必要です。
そのため、食器にこだわりのある方は食洗機は向かないかもしれません。
でも、そこまで食器にこだわりがない方であれば自然と食洗機に入れやすい食器を使うようになってきます。
しばらく使っていればうまく食洗機に入れるコツを掴み、慣れてきます。
なので、食洗機の購入前から食器についてはあまり心配しなくてもいいのかなと、現・食洗機ユーザーは感じています。
ちなみに我が家でよく使っているのはこちらのスヌーピーの食器セットです。
軽くて、大きさも便利に使えるサイズで、洗うのは食洗機だから〜と毎日気にせず何枚も使っています。
食器は手で洗うものという固定観念
日本では「食器は手で洗う方がいい」という固定観念を持っている方が多いように感じます。
手洗いはそんなに時間がかかるわけでもないし。
手で洗う方が丁寧で綺麗に洗えるし。
一昔前のちょっと性能がイマイチな食洗機のイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
食洗機を友人に薦めた時に、よく聞かれる誤解⁉︎について、ここでは解説していきます。
「食器は手で洗うもの」なんていう固定観念は捨ててしまいましょう!
手洗いの方が早い
食洗機は確かに時間がかかります。
洗い+すすぎで約1時間、乾燥までさせるとさらに1時間かかります。
洗っているものを使いたいなぁと思ってもすぐ使えない不便さは確かにあります。
でも、実際に重要なのは食器洗い全体にかかる時間ではなく、実際に手を動かしている作業時間ではないでしょうか。
手洗いの場合と食洗機を使用する場合、改めて作業時間を比較してみたいと思います。
- STEP1食器・調理器具を洗う+すすぐ
所要時間:15分
- STEP2食器・調理器具を拭く
所要時間:5分
- STEP3食器をしまう
所要時間:5分
- 合計所要時間:約25分
- STEP1予洗い+食洗機に食器をセット
所要時間:5分
- STEP2(食洗機に入らない調理器具等を手洗い)
所要時間:5分
- STEP3食器洗い+すすぎ+乾燥
所要時間:2時間
- STEP4食器をしまう
所要時間:5分
- 合計所要時間:約2時間15分
手洗いの場合、所要時間は約25分です。
※ご家族の人数や食事のスタイルによって所要時間は変わります。今回の所要時間は3〜4人家族を想定しています。
一方、食洗機を使用した場合、所要時間は約2時間15分です。
しかし、実際の作業時間を比較した際に、手洗いの場合は所要時間と同じ25分。食洗機の場合は15分です。
約10分間の作業時間の短縮が可能です。
1食あたり10分の時間をどう考えるかは意見が分かれるかもしれません。
ただ、仕事を終え疲れて帰ったときの10分は大きくないですか?
10分でも早く休める。家族の時間が10分増える。
1日2回食洗機を使用する。1日分の食器をまとめて食洗機で洗うなどすれば、1日の時短効果はさらに増えますね。
食洗機は時間がかかるというの確かですが、実際の作業時間を手洗いの場合と比較すると確実に時短は可能です。
手洗いの方が綺麗⁉︎
食洗機だと綺麗にならないんじゃないの?
そう感じている方は多いのではないでしょうか。
約1年間継続して食洗機を使用して、食洗機の洗い上がりに関して感じていることを正直にお伝えします!
- 食器の洗い上がりは大満足
- 鍋のこびり付き(卵や野菜等)は取りきれないことがある。
(こびりついた場合は予洗いを念入りにしています) - 乾燥後フライパンに何やら白い斑点がつく(※)
- お茶やコーヒーを飲んだマグカップの汚れ落ちはイマイチかも。
(※)フライパンにつく白い斑点は調べたところ、水道水に含まれるミネラル成分とのことでした。
熱いお湯で洗った後、急激に乾燥させるとつくそうです。
見た目はアレですが、体に害はないそうなので我が家ではそのままにしています。
やっぱり汚れが落ちないこともあるのね。と感じられたかもしれません。
じゃあ、我が家が不満を持っているかと言えばそうでは、全くそんなことはありません。
特に油汚れに関して言えば抜群に落ちます。
油物は手洗いの場合、一度では落ちないので何度もスポンジに洗剤を追加して洗い、スポンジもベタベタになり念入りに洗わなければいいけません。
それが食洗機だと軽く水で流して、そのまま食洗機に入れるだけで本当に綺麗になります。
その理由は…
- 油汚れは50度以上で溶け始める ⇨ 60~80度で洗う食洗機は油汚れに強い!
- 食器洗い洗剤(手洗い用)は手を保護する成分が含れており、洗浄力は弱め
こびりついたご飯が残っていたこともありませんし、お皿の一部に汚れが残っていたこともありません。
一部落ちにくい汚れがあったとしても、ほとんどの汚れは問題なく(むしろ手洗いより綺麗に)落ちます!
購入前に、ちゃんと汚れが落ちないのでは?と心配している方がいるならば、
汚れ落ちは全く心配ない。手洗いより綺麗になるよ
と声を大にしてお伝えしたいです。
まとめ
食洗機の購入を迷われている方へ
食洗機のある生活のイメージが少しは持てたでしょうか。
食洗機自体は高価な買い物なので、後悔しないように納得して導入いただけるのが一番だと思います。
個人的には食器洗いは好きな家事の1つでした。
でも食洗機を導入して本当に楽になったと感じています。
もっと早く購入すればよかった家電No.1ですので、迷っているのであればぜひ購入をオススメします!
本記事で食洗機に対する不安が少しでも解消できたら嬉しいです。
食洗機で少しでも家事時間を減らせますように。