私の会社は現在、月5日まで在宅勤務が認められています。
元々コロナ対策で始まった在宅勤務。
社員の安全のため、当時は「在宅勤務をしなさい」という会社からの指示でした。
現在は会社の指示ではなく業務の一環として残っています。
業務の一環なので、在宅勤務をするためには基本的に上司の指示や許可が必要です。
とはいえ、実態はそこまで厳しくありません。
自分の希望するタイミングで申請すれば、在宅勤務をとることができているのが現状です。
ただ、コロナが第5類になって約1年が過ぎました。
会社でも今後の在宅勤務をどういう扱いにしていくか議論をしているようです。
(夫の会社でも同じような話があるようです)
在宅勤務の日数上限をもっと上げるべき!
今でも在宅勤務できている人、できていない人がいて不公平だ。これ以上増やす必要はない
とか
各部署判断での運用にすべきでは?
会社(人事)で統一のルールを決めてもらわなければ困る!
などなど、色んな意見があるようです。
簡単に結論が出そうにはないので、当社の在宅勤務はしばらく月5日上限・上司(部長)の許可が必要で変化はないでしょう。
最近、夫とも「在宅勤務とは何なのか?どうあるべきなのか?」について話をしていたので、改めて考えを整理してみようと思います。
興味のある方はお付き合いください。
私にとっての在宅勤務とは?
これを言うと怒られると思いますが…。
私にとって在宅勤務の日=家事をする日です。
息子のおもちゃを片付け、ロボット掃除機を起動する
シーツやベットのカバーを洗い、外干しする
家事代行に来てもらう
これらは手間自体はそんなにかからないけど、時間がかかる家事たちです。
仕事の合間に洗濯物を干したり、家事代行の人の対応をしたりしています。
確かに休日でもできるのですが…子どもがいるとどうしてもスムーズには進まないし(特に片付け)、洗濯機待ちで出かける時間が遅くなるのも嫌だなと。
確かに、仕事中に中抜けして家事をやっているのはどうなの?と思われますが、
会社にいる時も雑談したり、お菓子食べたりしている時間を考慮するとそんなに仕事時間が減っているとは思えません。
(通勤時間にも家事に充てられますし)
なので、個人的には在宅勤務がなくなると困るなと思っています。
在宅勤務は最高なのか?
在宅勤務がなくなると困るとは思っていますが、私自身は仕事は出社した方が捗ると思っています。
確かに在宅勤務のほうが捗る仕事があるのも事実です。
資料作成は集中できますし、電話も周りを気にせずできる点は在宅勤務のメリットだと思います。
それでも、出社した方が仕事をしやすいと感じるのはコミュニケーションの面からです。
(昭和的な仕事観と言われるかもしれませんが…)
聞きたいこと、伝えたいことを直接会話できること、これはとても重要です。
相手の状態が見えるので声をかけるタイミングもはかりやすいですし、電話やWEB会議をしてまで聞くほどではないけど気になることを話ししやすいのは対面だと思います。
完成した内容の報告や連絡なら、WEBでも問題ないと思います。
「今こんなこと考えているんだけど、煮詰まってて…」
「何かおかしいと思うんですけど、どう思います?」
みたいな途中過程の話は、実際に会って顔を見ながらの方が、断然話がしやすいです。
(単純に古い人間なのかもしれませんが…)
さらに、会議も基本は対面の方がいいと思っています。
説明を聞くとか、単に報告するだけの会議ならWEBで問題ないと思います。
(その会議いるか?という話はおいておいて)
話し合うとか議論するとなると、WEBではなかなか厳しいです。
1対1なら問題ないのですが、複数いると話がしずらい・誰か1人だけ話し続けてしまうことも多いと感じています。
それに新入社員や部署移動直後、業務内容がよくわかっていない状態・不明点が多い状態での在宅勤務は非効率なことが多いと思います。
出社も在宅勤務もメリット・デメリットがあるのは事実です。
なので、本来であれば在宅勤務か出社かは仕事内容や状況に応じて選択されるべきです。
どうやって選択すべきか?出社or在宅勤務
現状、在宅勤務は福利厚生の一部だと捉えられている人が多いのではないでしょうか。
確かに在宅勤務は楽です。
部屋着のままですっぴんで問題ないので準備に時間もかからない。
何より通勤時間が節約できるのは嬉しいです。
特に首都圏では通勤に片道1時間以上は普通なので、在宅勤務するだけで1日で2時間以上の時間が捻出されるのは素晴らしいことです。
通勤時間や身支度の時間を家事など家のことに充てられることも(子どもがいない時間に済ませられるなら尚更)、身体的にも精神的にも楽です。
たまには楽したい。
昨日飲み過ぎて二日酔いでしんどいから、在宅勤務にしよう。
気持ちはとってもよくわかるし、私もやりがちだけど。
多分これは在宅勤務のあるべき姿としては違うのだと思います。
通勤時間で疲労しない分、仕事に集中できて効率が上がる
今日のタスクは資料作成だから、在宅勤務の方が捗る
本来はこうあるべきなんだろうなと思います。
ただ一方で、子育て中の人にとって。
例えば小学生の子どもがいる場合、子どもが帰宅するタイミングで家にいることができるというのは、在宅勤務の大きなメリットです。
子どもが1人でお留守番をしている家庭にとって、夕方子どもの様子が気になって会社でソワソワして仕事をするよりも、家で子どもの様子を見ながら仕事をする方が集中できるということもありえます。
そういう配慮をしてくれる会社のために仕事を頑張る。というモチベーションも出てくるかもしれません。
在宅勤務での仕事の効率は、単に仕事面だけのファクターでは測れないのだと思います。
在宅勤務のあるべき姿とは?
コロナ禍で始まった在宅勤務は当社、会社の指示で始まりました。
そのときに様々な仕事が在宅勤務で可能なことがわかりました。
今まで限られた業界のマイナーな働き方の1つに過ぎなかった在宅勤務が、あるべき選択肢の1つとして存在感がとても大きくなりました。
色々考えましたが、私は在宅勤務を希望する人がいればそれは制限なく前向きに検討されるべきだと思います。
ただし、それは業務上プラスになること(最低限マイナスにならにこと)を上司に認めてもらうのが条件です。
上司が業務上プラスになると判断するのであれば、会社が上限を設ける必要はないと思います。
正直、部署によっては在宅勤務を取れる部署、取りづらい部署あるのは事実です。
だからといって、全てを制限する必要はないのではないかと思います。
そのために上司たちには腹を括ってほしいです。
「なんで、あの人だけ在宅勤務が多いんですか?不公平じゃないですか?」
と言われれば、
彼女はこういう理由で業務上プラスになるから在宅勤務が多い
とはっきり説明してほしいと思います。
「今どき、在宅勤務が認められないなんて古いですよ」
と言われたとしても
あなたはこういう理由で在宅勤務は認められない
ここを改善してほしい
とはっきり示してほしいと思います。
(不満を溜めてそのまま辞められても困るので、そういうことを言える関係づくりも必要になりますが…)
それができる管理職ばかりではないところが難しいですね。
今後、私自身も管理職になりたいと考えるなら、こういう対応ができる管理職にならねばと思います。
会社の利益とそこで働く人の生活と思い。
矛盾してしまうことも少なくありませんが、テクノロジーの進化や考え方の転換でその両方を尊重できることがもっともっと増えたらいいなと思います。