【子宮頸がん 闘病記】 退院後の状況〜病理結果と排尿障害

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3月9日に退院し、約2週間半過ぎました。
先日、退院後の外来診察も終え、日常生活も落ち着いてきたように感じます。

今回は、退院してからの状況についてお伝えしたいと思います。

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排尿障害の現状

排尿障害

自己導尿はだいぶ慣れてきた

入院中は、尿道口が見つけられず、1回の導尿に10〜15分かかっていました。カテーテルも膣に入れてしまったりと失敗も多く1回2〜3本使っていました。
導尿にこんなに時間がかかっていて大丈夫だろうかと不安に思っていましたが、流石にその点に関してはだいぶ慣れてきました。

退院後1週間も経たないうちに、1回5分かからず導尿できるようになりました。
外出先のトイレでも問題ありません。

導尿をすること自体の煩わしさはありますが、日常生活に影響を及ぼすことなく継続できています。

自尿の量はあまり変わらず

一方で自尿の量はあまり変わりません。
すこーし増えたかなという印象はありますが、多くて150ml。特に夜は、自尿0のことも度々あります。

残尿が100mlを切ると、自己導尿を卒業できます。
しかし、わたしの場合、残尿は多い時で300mlを超えるので、卒業は程遠い状況です。

広汎子宮全摘術を受けた人の大半が、遅くとも1年以内には自己導尿を卒業しているとのこと。
自己導尿にも慣れてきたので、この点に関しては焦らず、長い目で見てゆっくりやっていこうと思います。

膀胱炎になりました

先週末、突然血尿が出ました。
急なことだったので、かなり驚き、病院に電話したところ、膀胱炎だろうということでした。

対応としては、「水分を多くとってください」という指示でした。

その後、いつもより多めに水分(3時間で約1リットル)をとったところ、数時間後には血尿は治りました。

わたしにとって、血尿はかなり衝撃的な症状だったのですが、電話で応対してくれた婦人科の先生はそこまで大したことはないという反応でした。血尿はすぐに治ったので、とりあえず、1週間後の外来診察まで様子を見ようと思えました。

外来診察時、泌尿器科の先生にも確認したところ、膀胱炎に関してはそこまで大事ではなかったようです。

泌尿器科<br>の先生
泌尿器科
の先生

自己導尿中は、どうしてもバイ菌が膀胱内に入りやすいので膀胱炎にはなりやすい。
抗生物質を出すのは最終手段なので、基本的には水分を多くとって貰えば、多くはよくなります。

ただし、血尿が出て、かつ発熱している場合は、腎臓で炎症が起こっている可能性もあるので、早めに診察が必要とのことでした。

これからしばらくは、水分をしっかりとって、膀胱炎や自己導尿とうまく付き合っていこうと思います。

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病理検査の結果

病理結果

先日の退院後の外来診察で病理検査の結果について、主治医の先生より報告がありました。

リンパに転移はなし。

癌の組織自体も浸潤が少なく、上皮内がんに近いもの。

手術で全て取り切れています。

この検査結果次第では、追加治療(放射線治療や抗がん剤治療)が必要になる予定でしたが、結果として追加治療は必要なく、治療はこれで終了となりました。

今後は、2〜3ヶ月に1回の経過観察の診察がありますが、一安心です。

キズの様子も確認。問題なく、入浴の許可ももらいました。

退院後の生活

退院後の生活がどのような様子だったかをお伝えしたいと思います。

子育て

退院後の1番の懸念点は、10ヶ月の息子の世話をちゃんとできるかということでした。

主治医の先生からは、息子(約8kg)を抱っこするくらいなら大丈夫とは言われていたのですが、痛みで抱き上げられないのでは?と不安がありました。

しかし、退院直後は少し痛むかな?と感じたりはしましたが、しばらくすると抱っこすることで痛みを感じることはありませんでした。

入院前、息子はお昼寝時、抱っこしないと寝なかったのですが、退院後は抱っこなしで眠れるようになり大変助かりました。

退院後は、ほぼ毎日、息子と近所を散歩していましたが、徐々に外出時間や距離を伸ばしていきました。術後1ヶ月たった今では、入院前の8割くらいの距離や時間までなら、疲れすぎることなく散歩もできるようになりました。

退院後の体調

育児は何とかこなしていましたが、やはり退院後は体力が落ちていると感じていました。
退院後数日は、微熱(約37度)が続いていましたので、息子の昼寝中は一緒に昼寝をしたり、なるべく横になって過ごすようにしていました。

キズの痛みについては、座っていたり、横になっていたりすると感じませんでしたが、立ち上がった際や急に動き出すと痛みを感じることがありました。
無意識のうちに、腹筋に力が入ってしまい、痛みを感じていたのだと思います。

この痛みも、術後1ヶ月たった今では、だいぶ弱まってきました。
ただ、まだ腹帯がないと不安ですし、うつ伏せで寝ることはできません。

看護師さんからも、術後1ヶ月ではまだまだ痛みがあって普通と言われていました。

徐々に痛みもおさまってくるし、体の動かし方も慣れてくる。

今の時点で痛みがあっても心配しなくて大丈夫。

今の時点では、日常生活(家事・育児)は問題なくこなせています。
仕事の復帰まではまだ時間があるので、それまでにもっと体力を回復させないといけないなとは感じていますが、無理しない範囲で体力をつけていこうと思います。

癌になって思ったこと

わたしは今回、市の無料検診を受けて、子宮頸がんが発覚しました。
結果として、早期発見だったため、治療は手術のみで完了しました。

今まで、芸能人が「癌になった。早期発見でした」というニュースを聞いたら、

早期発見でよかったな。 

と思っていました。

いざ、自分が癌になってみると…。

早期発見できたのは確かによかった。
命に変わるものはないから。

 

でも、一度癌になってしまうと、早期発見でしっかり治療ができたとしても

治療後の生活は、癌になる前と全く同じ生活はできない。

 

癌になることは早期だろうがなんだろうが本当に大変なこと。

 

 

がんは治療が終わっても再発のリスクがあります。がんの種類によりますが、完治と言えるまで、治療後5〜10年かかります。

再発を心配しながら、5〜10年という長い間、生活することは、精神的にとても負担になります。

わたしの場合(子宮頸がん)ですと、一時的とはいえ排尿障害が残っています。
また、リンパ節を手術で摘出した影響によるリンパ浮腫になりやすい状態は今後一生続きます。
そのため、脚をむくませないように気をつけないといけないですし(正座や脚を組むのはNG)、リンパを取ったことで免疫力が下がっているため、脚に傷ができると感染を起こしやすくなっています。肌の乾燥や虫刺されでも感染のリスクがあるそうです。
リンパ浮腫を防ぐために、これらのことは一生気をつけていかなければなりません。

一度、開腹手術をすると、腸閉塞のリスクも高くなるので、食べ物にも注意が必要です。
(これは、がんの手術に限りませんが…)

このように、がんの治療後は、治療前とは色んなことが変わってしまいます。
がんになったという事実は、一生抱えていかなければなりません。

なので、「早期発見でよかった」とは簡単には言えないなぁと感じています。

癌になってしまうと、以前と同じ生活はできない。と言いましたが、癌が生活や人生を見直すきっかけになることは間違いないと思います。

食事に気をつけるようになったり、働き方を見直したり、家族と過ごす時間を増やしたり。

今までと同じ生活を続けることが、ベストなのか? 考えるいい機会になると思います。

でも、こんな前向きなことを言えるのも、わたしが早期発見で早期治療ができたからです。

色んな方が言っており今更ですが、「がん検診」は必ず受けましょう。
わたしは癌になってよかったとは全く思っていませんが、「がん検診」を受けたことは本当によかったと思っています。

特に、同世代の女性の方は、「子宮頸がん」検診は必ず受けてください。
「子宮頸がん」検診は、各自治体からの補助で、2年に1回は無料で受けられます。

婦人科に行ったことがない方は抵抗があるかもしれませんし、婦人科は混んでいるからそんな時間ないよという方もいると思います。

それでも、自分は大丈夫という保証はありません。
わたしも、自分は癌家系でもないし、癌になることはないだろうな。と思っていました。

命に変わるものはありません。
主治医の先生も、「幼いお子さんを残して逝ってしまった患者さんをたくさん見ている」というお話もされていました。

家族のためにも、検診は必ず受けましょう。

まとめ

これまで、わたしの子宮頸がんの発覚から治療までの経験をまとめてきました。

この記事で、「がん関連」の記事は一区切りとしたいと思います。
わたしの経験が、どなたかの参考になったり、これを機会に検診を受ける方がいたとしたら、大変嬉しいです。

もし、他にも気になること・聞いてみたいことがありましたら、コメントいただけると回答させていただきます。

最後に、癌になって皆さんにお伝えしたいことをまとめます。

早期発見だからよかったとは簡単には言えない
それでも、早期発見・早期治療が一番

がん検診を受けよう!





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