わたしが受けた「広汎子宮全摘術」は入院が2週間に及びました。
入院前には色々ネット検索したり、入院期間をイメージしたりして、持ち物を準備しました。
その中でこれは便利だった!と思ったもの、また、これを準備しておけばよかったと思ったものを紹介したいと思います。
ストレスの多い入院期間を少しでも快適に過ごすために、参考になれば嬉しいです。
この記事はこんな方におすすめです。
・入院準備中の方
・開腹手術を予定されている方
・長期入院を少しでも快適に過ごしたい方
子宮頸がん 発覚から手術・入院の様子はこちら⏬からどうぞ。
婦人科開腹手術(子宮頸がん)病院から指定された持ち物
まず、病院から入院時の持ち物について説明があり、病院からのリストに載っていたのは次⏬の通りでした。
限度額適用認定証については、前回の記事で説明しました。
治療費支払いの負担が軽くなりますので、入院までに間に合うように必ず申請しましょう。
(わたしの場合は、申請から1週間弱で手元に届きました)
広汎子宮全摘術の入院・手術の費用を知りたい方はこちらも参考にしてください。
「検査・手術・入院にかかった費用と高額療養費制度」
タオル・バスタオル・パジャマ
タオル・バスタオル・パジャマについては、今回はレンタルを利用しました。
今回の入院は、コロナ禍で面会が一切不可だったため、洗濯物を家族に預けて持ってきてもらうことが自由にできませんでした。
「荷物の受け取りは、15:00~17:00の間に1階の受付に預ける、荷物の引き渡しは宅配便でのみ可能」という状態でしたので、1日=500円と少し割高でしたがレンタルを利用しました。
ちなみにコインランドリーも病棟内にありましたが、手術後どの程度で洗濯ができるようになるかわからない、数日分溜まってしまうとタオル類はかなり嵩張ることもあり、レンタルが安心だと判断しました。
実際、毎日パジャマとタオルを交換してもらえるので、洗濯物が溜まることもなく快適に過ごせました。
ちなみに、私は術後3日目で洗濯は可能な状態になりました。
2週間の入院で、下着類等で2回コインランドリーを利用しました。
病室の温度と寒さ対策
わたしの場合、入院が2月下旬からだったため、病室が寒くないかがとても心配でした。
この点については、入院前に直接看護師さんに確認をしました。
ヒートテックは持って行ったほうがいいですか?
病室は、基本的にずっと暖房がついています。
レンタルパジャマは少し厚めの生地で、夏だと暑いという人が多くて、
冬はちょうどいいという方が多い。
ヒートテックはなくていいかも。
ということでしたので、ヒートテックは持参せず、フリースの羽織もの一枚だけ持っていきました。
夜、たまに寒いなと思うときにフリースを羽織っていましたが、ヒートテックはなしで問題ありませんでした。
この点に関しては、病院によって異なると思いますので、直接病院の方に確認するのが一番だと思います。
履物
最近の病院では、スリッパ・クロックスNG というところが多いようです。
かかととつま先のある滑りにくい履物が病院の指定でした。
入院中は、外で履いている靴でも問題ないとのことでしたが、わたしは靴下を履いていない時でも快適にはけるものがいいと思い、こちらを購入して持参しました。
わたしの普段の靴のサイズは、23.0cmですが、こちらも普段の靴と同じサイズ23.0~23.5cmでちょうど良いサイズでした。
このシューズのお勧めポイントは柔らかくて履き心地がとても良い点です。裸足でそのまま履いてもOKですし、靴下を履いてもOKです。一方で靴底はしっかりしたゴムなので、滑りにくく床の感触が伝わってくる不快感も全くありません。
色は、ピンクとグレーの2色です。
入院時は色々とストレスが多い環境ですので、少しでもリラックスできるグッズがあると気分も違ってくると思います。
下着(ショーツ)
子宮頸がんの手術の場合、おへその下から下腹部まで縦にお腹を切ります。
そのため、女性用の通常のショーツですと、術後ちょうど手術痕にウエストのゴムがあたることになります。
それを防ぐために、わたしはマタニティ用のお腹をすっぽり覆う大きなショーツを持っていきました。
しかし、術後は腹帯も巻くため、そこまで大きなショーツは不要でした。さらに、術後は鼠蹊部がむくみ、ショーツの鼠蹊部のゴムの締め付けが痛く感じていました。
そのため、おすすめはシームレスのショーツです。
ウエストも鼠蹊部も締め付けられないので、手術痕やむくみがあっても問題ありません。
偶然、私は1着だけ持っていっており、これをもっと持ってくるべきだったと後悔しました。
ところで、皆さんはショーツ型ナプキンはご存知ですか?
こちらもウエストや鼠蹊部の締め付けがなく、ナプキンを別途用意しなくてもよかったので、楽に身につけることができました。
使い捨てなので洗濯の心配もいりませんし、帰りの荷物も減らせるので、こちらもオススメです。
腹帯
腹帯は、手術後にお腹に巻く帯状の布です。腹帯を巻く理由は、手術痕に直接衣服や下着に触れることを防ぐため、外部からの衝撃を緩和するためなどがあるようです。
わたしは病院から勧められたものを購入しました。
この腹帯は、胴回りのサイズに合わせて、S、M、L、LL、フリーがあります。
サイズ | 胴回り |
S | 50~80cm |
M | 70-90cm |
L | 90~110cm |
LL | 100~120cm |
フリー | 70~110cm |
わたしは一番太いところ(骨盤周り)に合わせて、サイズを選んだのですが…
腹帯は幅が約30cmあるため、太いところは問題ないのですが、肋骨周辺の比較的細いところはマジックテープがとめられず、緩くなってしまいイマイチでした。
一方で、わたしはフリーサイズも購入しており、こちらはマジックテープの対応域が広かったため、しっかりマジックテープを留めることができ快適でした。
そこで、サイズを確認するときは、腹帯の幅が30cmあることを念頭におき、骨盤周り・肋骨周りを測り、サイズを選ぶことをオススメします。
腹帯を巻いていると、手術痕が固定されて守られている感じがして安心でした。
医学的には絶対必要というものではないそうですが、あったほうが気持ち的に落ち着きますので、ぜひ準備されることをオススメします。
その他の手術用の準備品(ナプキン、パッド、おむつ)
これらの手術用の準備品は、わたしは病院内のコンビニで揃えました。
コンビニは値段自体は割高ではありますが、小ロットで購入できるので助かりました。
ドラックストアで購入しようとすると、単価は安いのですが、必要以上の量を購入する必要があり、結果高くつくことになります。
ちなみに、腹帯も病院内のコンビニに売っていましたが、こちらはAmazonで買うと1000円近く安かったので、Amazonで事前に購入しました。
婦人科開腹手術 持っていってよかった持ち物
病院から特に指定はありませんでしたが、入院生活を少しでも快適に過ごせるように持っていったものを紹介したいと思います。
着圧ソックス
手術後は、後遺症のリンパ浮腫とは別に一時的に身体がむくみます。
むくみがひどくなると痛みが出てしまうので、それを事前に防ぐために着圧ソックスを持っていきました。
術後3日目くらいから少しむくみが気になるようになったので、着圧ソックスを身につけるようにしていました。
そのおかげか脚に関しては、手術後のむくみに悩まされることはありませんでした。
めぐりズム
目を酷使しすぎた時、頭痛がして疲れたなと感じた時など、入院前から愛用していました。
入院中も少しでもリラックスをできるようにとこちらを持っていきました。
(暇つぶしグッズが目を使うものばかりなので、目が疲れてしまうかも…という懸念もありました)
使い捨てのアイマスクで、アイマスク自体が暖かくなる(約40℃ 持続時間=約20分)ので、目が疲れている時やリラックスしたい時に最適です。
わたしは無香料を使用していますが、ラベンダーやローズなどの香りつきもあります。
暇つぶしグッズ
入院中は、基本的に暇なことが多いです。
特に手術前や術後しばらくたつと、体調も落ち着いて来ますので、時間を持て余してしまいます。
わたしは暇つぶしグッズとして、スマホ・パソコン・Kindle・Nintendo Switchを持っていきました。
特に、Kindle Paperwhiteは、何冊も本を持っていく必要もなく、これ1台でOKですので荷物の軽量化ができ、オススメです。また、紙の本だと入院途中で持ってきた本を全部読み終わってしまい手持ち無沙汰なんて可能性もありますが、Kindleの場合は新たにダウンロードすればいいのでそんな心配もありません。
ちなみに、病院内ではWifiが利用可能でしたので、通信量を気にするストレスなく、暇つぶしグッズを使用できました。
これらのグッズを使用するために、忘れてはいけないのが、「イヤホン(個室の場合以外)」と「延長コード型の電源タップ」です。
ベッド周りにはコンセントはたくさんあるのですが、そのほとんどが医療用で普段は使用できません。ガジェット類の充電を考えると、ポートが複数ある電源タップは必須だと思います。
入退院時の服装
最後に持ち物ではありませんが、入退院時の服装についてお伝えしたいと思います。
基本的に、入院時に着ていた服で退院する方がほとんどだと思います。
わたしもそうでした。
わたしは入院時、特に深い考えもなく、いつも通りの服装(ニットとジーンズ)を選んでいました。
しかし、退院準備中、着がえている時に気づきました。
ジーンズを履くと、お腹が締めつけられる!
傷口自体は閉じているので問題ないのですが、ジーンズは少なからず下腹部を締め付けるので、若干の痛みと不快感がありました。
とはいえ、外に身につけていけるボトムスはジーンズしかなかったので、そのまま帰宅しましたが、失敗したと後悔しました。
下着については、手術後の傷跡を気にしていたのに、ボトムスに関してはその意識が全くありませんでした。
なので、入退院時にオススメの服装は、お腹周りを締め付けない服装。
例えば、ワンピースやハイウエストかつお腹周りがゆったりしたボトムス などです。
わたしにとっては完全に盲点でしたので、今後手術を控えている方はゆったりした服装で入院されることを強くオススメします。
婦人科入院&開腹手術 必要な持ち物はこれです!
今回は、入院時の必需品やオススメ品について紹介させていただきました。
わたしの失敗から学んだ教訓もありました。
これから入院準備される方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
入院時の費用が気になる方は、こちらの記事もどうぞ。