別居婚で妊娠したら、どうしたらいいだろう?
事前に準備しておいた方がいいことってあるかな?
別々に住んでいると、妊娠中はやっぱり不安かも…。
今回はこんな疑問に、別居婚中に妊娠を経験した筆者が、お答えします。
特に初めての妊娠は不安なことばかり…。
パートナーと別々に住んでいると尚更かもしれません。
今回は、別居婚中に妊娠・妊婦生活を経験した筆者が自身の体験を踏まえて、別居婚・週末婚の妊娠について、妊娠中の過ごし方や決めなければいけないことについて解説します。
- どこで出産するか?
- 妊娠中の生活のサポートはどうするのか?
①については、選択肢とそのメリット・デメリットを解説。
②については、事前に準備すべきことや注意すべきことをお伝えします。
妊娠・出産はとても素敵な出来事です。
別居婚・週末婚中の妊娠・出産に不安を持っている方はぜひ、最後までご覧ください。
今回の記事はこんな方にオススメです。
- 別々に住んでいる中での妊娠に不安がある方
- どこで産むか迷っている方
- 別居婚・週末婚中の妊娠に備えて、準備したいと考えている方
別居婚(週末婚)の妊娠・どこで出産するのか?
まずは、どこで出産するか?について考えてみます。
同居しているご夫婦の場合は、里帰り出産するかどうか?とほぼ同じ意味ですが、別居婚の場合、選択肢は3つになります。
- 里帰り出産
- 母親の住んでいる場所で出産
- 父親の住んでいる場所で出産
それぞれの選択肢のメリットデメリットを確認していきましょう!
里帰り出産 | 母親の住んでいる場所 | 父親の住んでいる場所 | |
---|---|---|---|
家事 | 親のサポートを 受けられる場合が多い | 産前は一人分の家事で 負担が少ない。 ただし、産後のサポートは なし | 夫のサポートを受けられる 可能性が高い。 夫分の家事負担が増える 可能性も |
育児 | 子育ての先輩である親の サポートを受けられる場合が多い | 特になし | 2人で一緒に育児を 始められる。 |
病院 | 妊婦検診とは別の病院での 出産となる | 妊婦検診と同じ病院で 出産できる | 妊婦検診とは別の病院での 出産となる |
夫との時間 | せっかく仕事が休みなのに、夫婦で過ごせる時間が少ない | せっかく仕事が休みなのに、夫婦で過ごせる時間が少ない | 夫婦の時間が増える 特に産前は夫婦2人時間を 満喫できる |
立ち会い出産 | 遠方の場合、 夫の到着が間に合わない 可能性もある | 遠方の場合、 夫の到着が間に合わない 可能性もある | 立ち会いできる 可能性が高い |
妊婦健診費用 | 里帰り後の検診費用は 一時立替え。 後日精算の手間あり。 | 一時立替や後日精算は 不要 | 里帰り後の検診費用は 一時立替え。 後日精算の手間あり |
移動の負担 | 里帰りの移動負担あり | 特になし 出産前に環境が変わらない | 夫の住んでいる場所への 移動負担あり |
家の問題 | 住んでいない妻の家の 家賃を払う必要あり | 特になし 赤ちゃんとの2人の生活なら 一人暮らしの部屋でも問題ない | ・住んででいない妻の家の 家賃を払う必要あり ・夫婦+子どもで住む場合、 一人暮らし用の間取りでは手狭 引越しが必要な場合も |
その他 | 親が孫と過ごせる時間を 作れる | 産前休業中に保育園の見学 ができる | ーー |
里帰り出産の最大のメリットは、親のサポート。
実家が離れており頻繁に帰省できない場合、里帰り出産することで、親が孫との時間をゆっくり楽しむことができます。
また、母親の住んでいる場所で出産するメリットは、移動の負担や環境の変化がないことです。
出産直前にバタバタすることなく、落ち着いて出産にのぞめます。
そして、父親の住んでいる場所で出産のメリットは、夫との時間が増える・家族が一緒に住めることです。
別居婚カップルにとっては母親の仕事がお休みになる産休期間は絶好の同居チャンスです。
産後のサポート体制がポイント
それぞれの選択肢にメリット・デメリットがありますし、やり方によってはデメリットが解消できる場合もあります。
例えば、母親の居住地で出産する場合でも父親が育児休業の取得が可能であれば、デメリットである母親の育児負担は軽減されます(住居の手狭さの問題は発生しますが…)
また、父親が仕事が忙しく中々育児参加が忙しいのであれば、体力が回復していない産後直後は実家で親に生活をサポートしてもらうのがいいかもしれません。
実家の状況も家族の状況もそれぞれ異なりますので、ベストな選択肢は家族によって異なります。
出産は大変なイベントですし、産後直後は出産のダメージが癒えないままに、慣れない育児をこなし、夜もまともに眠れません。
最終的には母親がベストだと感じる場所で産むのが一番です。
ちなみに、私は里帰り出産を選びました!
その理由は…
- 産休中は、産休前に住んでいた社宅に住み続けられなかった
- 親も里帰り出産を望んでいた
- 出産直後は、育児に専念したかった
が主な理由です。
育休中はどこで子育てするかも考慮する
仕事が理由で別居婚・週末婚をしている場合、せめて育休中だけでも一緒に住みたい・子育てしたいと感じるご夫婦も多いのではないでしょうか。
別居婚夫婦がどこで産むかを決める際は、育休中どこで子育てするかも考慮しましょう!
その場合、注意すべきは子どもの住民票です。
下記は住民票がある場所でないと受けられません。
- 乳幼児検診(4ヶ月検診、7ヶ月検診など)
- 予防接種(乳児期に受ける予防接種はほとんどが公費負担)
- 認可保育園の申し込み(厳密には住民票がなくても可能ですが、選考は住民票がある人が優先されるのでかなり不利になる)
特に、育休中は父親の居住地で家族と過ごすけれど、育休明けは母親の居住地に子どもと住み場合は注意が必要です。
子どもの住民票は、実際に住んでいる場所にあった方が便利です。
生後2ヶ月以降、ほぼ毎月予防接種がありますし、自治体によりますが1歳までに大抵2回の検診があります。
一方で、認可保育園の申し込み時点では、実際に通う保育園の場所に住民票がないと認可保育園の入園は不利になります。
認可保育園は4月入園でないと入れないことが多く、4月入園の申し込みは前年の10〜12月という自治体が多いです。
保育園申し込みのために、申し込みのタイミングで引っ越しする。先に住民票だけ母親の住んでいる場所に移す(検診や保育園見学は都度移動)など。これが絶対正解という選択肢はないので、色々と話し合ってみてください。
我が家の場合、育休中は父親の居住地で過ごしました。
- 家族一緒に住みたかった&母親の産前の家は引き払っていたため
- 父親の住居は2DKだったので広さ的にも問題なし
- 子どもの住民票は父親の居住地に
- 保育園申し込みの直前に夫の転勤が実現。
(妊娠中から異動願いを出していた)
別居婚中の妊娠生活、どうサポートする?
前章ではどこで出産するか?について解説しました。
どこで出産するかは具体的な問題なので、事前に考えておかないと!と備えている方は多いと思います。
その一方で「妊娠生活のサポートはどうするか?」については、意外と忘れがちです。
妊娠経過は、本当に人によって様々です。
何のトラブルもなく、産休直前まで仕事を続ける人もいます。
妊娠が分かった直後につわりが重く、入院せざる得ない人もいます。
切迫早産で絶対安静の生活が必要になる人もいます。
特に、妊娠初期のつわりは、妊娠が分かってすぐに生活に支障をきたすこともあります。
また何か起こった後だと、長距離の移動ができず問題になることも…。
なので、妊娠する前から、妊娠した場合の生活についてはシミュレーションしておく必要があります。
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妊娠中は頼れるものには頼り、母親は自分の身体と赤ちゃんのことを最優先に考えられる環境にするのがベストです。
- 実家が近く親のサポートを受けられるなら、遠慮なく受ける
- 頼れる友人がいるなら、いざという時のサポートをお願いする
- 検診で通っている病院には、父親と別居している旨を伝える
- 動くのが辛い時は何もしない。家事代行サービス を頼むのも一手
そして、離れて住んでいるからこそ、夫婦間の情報共有はしっかりしておきましょう。
離れて住んでいるから、「どこの産院に通っているかも知らない…」なんてことのないようにしましょう。
離れていてもやっぱり一番頼りになるのは、父親です。
妊娠中はなるべく母親の住んでいる場所に行く機会を作り、生活のサポートや出産準備を一緒に進められるようにしましょう!
母子手帳がもらえるのは住民票がある場所
妊娠中に受けられる行政のサポートも確認しておきましょう!
病院で妊娠が判明したら、医師に記入してもらった妊娠届を提出する必要があります。
役所に妊娠届を提出することで、母子手帳を受け取ることでき、行政のサポートも受けられます。
- 妊婦検診の補助
(妊婦検診の一部費用が公費負担となります。金額は市町村によって様々) - 両親学級など妊娠・出産に関する教室への参加
- 保健指導
などなど。
住んでいる地域によって内容は異なってきますので、各市町村でご確認ください。
ちなみに、妊娠届を提出するのは、住民票がある市町村です。
住民票が別々の場合は、母親の住民票がある市町村(母親が住んでいる地域)で母子手帳を受け取った方が良いです。
なぜなら…。
- 妊婦検診の補助をスムーズに受けられる。
⇨他の市町村で妊婦検診を受けた場合、一旦全額自己負担して後日の精算となるので、手間がかかります。 - 両親学級を確実に受けるため
⇨父親の居住地の両親学級に参加しようとしていても、妊娠の経過によっては長距離移動が難しい場合があります。
私は住民票だけでも同居婚夫婦にしておこう!と深く考えず、住民票を夫の居住地に移していたので、こんな問題が発生してしまいました…。
- 妊婦検診の費用は、居住地によってかなり異なる。負担額が大きくなる場合も。
- 妊婦検診は、自分の居住地(=東京)で受けていました。
妊婦検診補助は福島で受けるので、検診費用は一旦全額自己負担です。
しかも東京は検診費用が高いので、一時的な負担は大きかったです。
検診費用の精算は何度でもできたのですが、市役所に行く必要があり、申請から入金まで1ヶ月以上かかるため妊娠中に1回、産後に1回とまとめて精算の申請を行いました。
そのため、一時的な自己負担額が10万円を超えました。 - 妊娠の経過次第では、両親学級に参加できなかったかも…。
- 私は幸運にも妊娠の経過はとても順調で、産休に入る前まで普通に仕事をして、新幹線移動して夫の居住地まで通っていました。
そのため妊娠7ヶ月時点で、自宅から新幹線の距離で開催された両親学級に参加できました。
もし、後期つわりがひどかったら。切迫早産になっていたらと考えると…本当に幸運だったと思います。
まとめ〜妊娠後の生活をシミュレーションしておこう!
妊婦生活は、同居婚・別居婚関係なく、とても幸せな時間です。
一方で母親は1人の身体ではなくなるため、色々な不安や心配が募ってしまうタイミングでもあります。
別居婚・週末婚の場合は、パートナーが近くにいないので不安も大きくなってしまうかもしれません。
その分、妊娠してからのことを事前にシミュレーションして、こんな時はこうする!と事前に考えておきましょう!
私の経験も含めて、事前に考えておかなければならないことをまとめました。
不安解消には、色んな情報を知ることが一番です!
この記事がその一環になることができれば嬉しいです。